■■この記事のおすすめの読者■■
1)現在ポスドクで将来的に製薬企業の研究職に就きたいと思っている人
2)社会人経験が浅いが転職を考えている人
前回の記事では、私の転職した経緯や、転職サイトの選び方までお話ししました。
今回は職務経歴書についての記事になります。
ポスドクからの転職時に、職務経歴書のフォーマットがなく困った話
転職サイトを決めたら、次にやることは職務経歴書の書き方です。ポスドクや博士課程まで進学された方の転職において、職務経歴書をどのように書けばいいのか?と不安に思われる方も多いと思います。
なぜなら、フォーマットが存在しないからです。SEや営業職であれば、豊富なフォーマット、サンプルを参考に書き上げることは可能ですが、ポスドクや博士の転職となると、参考になるサイトが存在しません
そうした状況の中で、いろいろ試行錯誤して作った職務経歴書の書き方について今回は説明したいと思います。
最も重要なこと
一番大切なのは、丁寧に作り上げることです。いい加減に作ると、それが人事担当者に伝わってしまうので、第一印象から悪くなってしまいます。 一つ一つの構成にこだわりを持って書き上げるのが、最初の一歩です。
職務経歴書の構成
職務経歴書の構成としては以下のような形になります。転職サイトのフォーマットを改変して書いていくと書きやすいです。
それぞれの項目について、ポイントを解説していきます。
概要
ポイント
- 200字程度で、これまでの経歴をざっくりとまとめる
この欄を見ただけで、自分がどのような経歴や経験を持った人物なのか分かるように、この職務経歴書の概要について記述します。
職務経歴
ポイント
・大学院まで進学し、研究経験をアピールするため学生時代の研究内容も盛り込む ・できるだけ箇条書きを用いて、わかりやすく網羅的な内容にする ・企業での経験は、仕事内容だけでなく、プロジェクトの規模、その中での役割、最も気を付けていたこと(アピールポイント)を記述する 私の場合は研究の目的と、その研究に付随した実験スキルを箇条書きで記述しました。(下図)
生かせる経験・知識・技術
ポイント
- 応募する職種によって、ここを変える必要あり
- 応募する職種で使えそうなスキル・経験を網羅的に記述する
私の場合は、応募する職種により、業務内容が異なるため、その企業の人事担当者に訴求できそうなスキルなどをカスタムして記述しました。(下図)
実績
ポイント
- 研究職に転職する場合は、実績の欄を作ってこれまでの研究の成果をまとめる ・小さな学会などでもよいので、なるべく多く書く 論文投稿経験があると、それだけ研究遂行能力があるという証明になるので、積極的に書いてみましょう。最初に学会発表数3回など、まとめておくとわかりやすくてよいと思います。(下図)
学生時代の研究内容
ポイント
- 博士まで進学している場合は、博士論文のリポジトリについてリンクを貼る ・要旨について200字程度の文章を記述する
- 研究概要について一枚にまとめた図を貼るのも効果的 博士論文は基本的に公開されているため、リンクを貼って本当にその論文が存在することをアピールしましょう。
人事担当者は多分見ていないですが、丁寧に作ってますというアピールです。
研究概要についても、人事担当者はその専門ではないので、文章を読むだけではわからないと思うので、一枚にまとめた図を貼っておくと、誠実さが伝わり好印象になると思います。(下図)
自己PR
ポイント
・研究遂行能力について自身のあるポイントをアピール
・共同研究などで他の研究者と共同したものがあればそれをアピール
・コミュニケーション能力について、企業に入っても問題ないことをアピール
最後に
ポスドクから製薬企業への転職をした際の職務経歴書についてまとめました。いかがでしたでしょうか。少しでも参考にして、より良い職務経歴書を書きあげてくださいね!
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