今回はコンサルティング企業時代の一日の過ごし方について記事にしたいと思います。
よくコンサルティング企業は激務だと言われますが実際のところはどうなのかわからない方も多いと思います。
もちろん、企業によっては激務ではないところもあると思いますが、私が所属した企業ではどんな感じだったのかについてまとめたいと思います。
繁忙期の一日の過ごし方
コンサルティング企業にも繁忙期が存在します。多くの顧客企業が3月に期末を迎えるため、それぞれの案件も3月末までとなっていることが多いです。そうしたことから、3月上旬~中旬に納品をすることが多く、1月~3月がコンサルティング企業の繁忙期となります。
それでは、繁忙期にどのような一日を過ごしていたかについて話していきましょう。あくまで下っ端コンサルタントの一日ですので、そのあたりはご了承お願いします。
朝(7:00-8:30)
・出勤時間
ここは、一般企業と同じで9:00勤務開始になります。フレックスタイム制が導入されていましたが、なんとなくみんな9:00に出勤していました。
顧客からの問い合わせが9:00に来るかもしれないので、待機していてほしいと上長からは言われていました。
9:00に出勤するためにだいたい7:00くらいには起きて身支度して、出勤します。
私の場合は通勤時間が1時間ほどでしたので、7:30過ぎには家を出ていました。
そこから満員電車に揺られ、8:30くらいに会社につきます。
・午前(8:30-12:00)
・内部打合せや資料作成(8:00-12:00)
だいたい午前中は内部の打合せや資料作成をしている時間が多かったです。顧客打合せも入ることもあります。
私の場合は、資料作成のほかにも計算用のスクリプトを書いて大規模データの処理をしたり、計算結果の整理なども行っていました。
基本的には一人作業となります。時々上長に資料の方向性の相談などもしています。
昼休み(12:00-13:00)
昼休みに一息です。同僚と昼を食べに行ったりもしますが、さっさとコンビニで昼食を買ってきて、デスクで食べ、あとは昼寝というパターンが多かったですね。
いつも思っていましたが、9:00出勤で12:00から昼休みは早すぎると思います。午後に休憩がないので、もっと遅い時間に昼休みが欲しいです。
・午後(13:00-18:00)
・資料作成(13:00-14:00)
午後に顧客打合せがある場合、追い込みの資料作成を行います。だいたい直前まで資料の作りこみをして、出発する5分前に印刷完了というスケジュールが多かったです。
1時間前に印刷が終わっていると上司から「早いね」と言われます。
・顧客打合せ
顧客打合せは、まぁ作成した資料を発表するだけなので、個人的にはそんなに大変ではありません。学会発表みたいなものです。
頭の良い顧客がいる打合せはしんどいですが、だいたいの場合は大丈夫です。
そんな打合せの中で、お客様から
「次はこんなことをやりたい/考えているんだけど」
という言葉を引き出せたら勝ちです。案件の継続受注が引き寄せられます。
プレゼンの中に、この課題が解決したら次はこんな課題が出てくる、次のフェーズではこんな課題を解決する必要がある、といった文言をさりげなく盛り込んで徐々に洗脳していくのがミソです。
・打ち合わせにかかる時間
移動時間も含めると一つの打合せで3時間くらいかかることが多いです。
打合せ後に電車に乗っている間が一番ほっとするときですね。
・打合せ内容確認
先ほどの顧客打合せの内容をチームで振り返ります。打合せを受けて、今後のプロジェクトの方針を考えたりします。
夜(18:00-)
普通はここで終業となりますが、コンサルティング企業ではそうはいきません。やることは山ほどあります。
・資料作成(18:30-20:00)
またまた資料作成です。複数の案件を抱えていることが多かったので、毎日打ち合わせに向けた資料を作成します。
また、その日に行った顧客打合せの議事録を書いたりもしています。
・夕ご飯(20:00-20:30)
おなかが減るので夕ご飯を買いに行きます。コンビニめしでサクッと済ませます。
・資料作成(20:30-23:30)
本日最後の資料作成です。
顧客からの問い合わせもなく、内部打合せもない最も集中して作業できる時間です。疲れてきますが、この時間帯になると、同僚同士で雑談(愚痴)もはさみながら作業を進めます。
・本日の進捗を上長に送って終了
最後に作り上げた資料を上長に送り付けて終わりです。いつも思っていましたが、送り付けた資料を、次の日の朝にはチェックしてくる上司は一体いつ寝ているのでしょうか?
ほんとずっとコンサルティング企業に勤めている人は化け物だと思います。
帰宅(23:30-0:30)
・退社ー帰宅(23:30-0:30)
なんとか終電には乗れる時間帯には帰れます。月に1,2回は泊まり込みで仕事をすることもありましたが、そこまで多くはないです。(感覚がバグってる)
・就寝(1:00-7:00)
家に帰ったら風呂に入って速攻で寝ます。私の場合、最低6時間は寝ないと次の日が起きられないので、何とかして睡眠時間を確保していました。
ショートスリーパーが本当にうらやましいです。
まとめ
・繁忙期の残業時間
こんな感じで繁忙期は過ごしていました。だいたい15時間勤務でしょうか。月に換算すると140時間の残業になりますね。ただ、毎日こんなに残業するわけではないので、実際には月に100-120時間くらいでしょうか。
現在は働き方改革関連法案が施行されたので、もっと残業時間は少なくなっていると思います。
給与明細を見て、残業代の多さにいつも驚いていました!
・もちろん定時に帰れることもある
もちろん定時に帰れることもあります。金曜日に友達と飲みに行くときなどは、きっちり18:00に帰ったりもしていました。その分の仕事は週末にやることになりますが、せいぜい3,4時間くらいで大したことはないです。
・通常期はそこまで激務ではない
通常期になるとだいたい20:00~21:00には帰宅できていましたので、今回紹介した内容は、極端な例にはなりますが、一番忙しい時をお話しした方が、インパクトがあるかと思ったため紹介しました。
最後に
いかがでしたでしょうか?
コンサルティング企業の一日はこんな感じです。
・振り返ってみればよい経験
長い間続けられるような仕事ではないと思いますが、コンサルティン企業で過ごした経験というのは、人生において損ということはなかったと思います。
むしろ「これだけキツイこともできたんだからもう怖いものはない」と感じます。
・コンサルにやりがいを感じられるかはその人次第
ただやりがいという点では、私の感覚になりますが、「コンサルタントは顧客の奴隷である」と感じてしまったため、あまりやりがいを感じることはできませんでした。
そのあたりも今後記事にした行きたいと思います。
また、いろいろな案件に関わるのが好きな人ならおすすめですが、私のように一つの課題にどっしり取り組みたい人の場合は、結構苦痛です。
そんな感じで今回は「コンサルティング企業の一日の過ごし方」について紹介しました。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。
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