社会人3年目で2回目の転職でも十分できる!
ポスドクから製薬企業の研究職も条件付きで可能!
博士まで出て研究経験が豊富であればそれなりに引く手あまたな状況。
転職サイトは数を絞って登録することで、エージェントとのコミュニケーションコストを低下させ、転職活動全体の生産性を上げる。
この記事のおすすめ読者
- 現在ポスドクで将来的に製薬企業の研究職に就きたいと思っている人
- 製薬企業へ就活を考えている大学院生
- 社会人経験が浅いが転職を考えている人
これまでの経歴
私立大学生物系学部卒業 |
国立大学医学系修士課程修了 |
国立大学医学系博士課程修了 |
コンサルティング企業勤務(約3年) |
国立大学のポスドクとして勤務(約1年) |
製薬企業の研究職として勤務 |
3年で2度の転職をしています。職歴も浅いのでなかなか転職は厳しいかと思いましたが、実際のところはそうでもなかったです。 ですので、「転職を考えてはいるけど、全く違う職種に就くのは難しいのでは?」と思っている方がいらっしゃれば、ぜひトライしてみることを進めます。
最初に考えたこと
・社会人3年目での転職(しかも2度目)のメリット・デメリット
最初にデメリットの方から触れていきます。
- 経歴が汚い
私のような経歴では、一般的に転職が難しいと思うかもしれませんが、結果的に言えば問題がなかったということです。
- 経験が浅く即戦力になりにくい
これは完全にデメリットです。転職サイトの求人を見ても「○○の経験が××年以上」というようになっているのが多く、募集要項でアウトという求人が非常に多かったです。また、ポスドクからの製薬企業への転職だったため、未経験職種への応募となります。そのあたりは面接で度々聞かれますので、要理論武装です。面接で何とかポテンシャル採用してもらえるように流れを持っていく必要があります。
次にメリットについて触れます
- 若い
社会人経験3年目ということでまだまだ若い(私の場合は30歳での転職活動)ため、それだけで企業には価値がある人材だったと考えています。 俗にいうポテンシャル採用をしてもらえるぎりぎりの年齢だったと思います。
- 研究経験を強みに
私の場合は修士~ポスドク時代に合計6年ほど研究経験があり、論文も複数持っていたので、研究経験を強みに転職活動をしていきました。
メリットとデメリットを考えましたが、私はそこまで気にすることはなく、「俺を取ってくれれば会社に貢献できるぞ!」、「俺が御社に入ってもよいか考える機会が面接だ」という気持ちで受けていました。
結局、すべての転職活動はそれに尽きるのだと思います。
「能力+経験+人柄」
の足し算の結果が合否です。
やりたいことがあり、それをその企業に入れば実現できそうなのであれば、ぜひ転職活動をしてみてください。
志望する企業を絞る
- まずは大手製薬企業を除外
製薬企業の研究職は、応募者が殺到するために、応募者の中に、企業の研究内容と合致している人が数多くいます。
そのため、企業はその中から採用しても十分に優秀な人材を確保できます。 大手製薬企業に入るためには、前提条件として、現在企業が取り組んでいる研究内容と完全に一致した研究実績を持っていることが必要不可欠です。
私の場合は、マイナーな研究をしていたので、どう頑張っても採用されるか否かの土俵に上がることはできないと考えました。 そうしたことから、大手製薬企業はまず除外することにしました。 - バイオベンチャーに的を絞る
次に考えるのは、おのずとバイオベンチャーになります。バイオベンチャーの場合は、企業の認知度やブランド力が低く、求人しても応募が集まらず、研究者不足に悩まされるケースが多いと聞きます。
そういった意味でも、研究力についてポテンシャルを持った若い研究者を広く採用する傾向にあるので、研究職に就きたい人にとって、バイオベンチャーはお勧めできる企業群です。
日本のバイオベンチャーの流行が落ち着いてきて、徐々に体力のあるベンチャーが生き残りつつある状況です。 10年以上続いているベンチャー企業に関しては、そこまで事業の継続性を不安に思う必要はないでしょう。
転職求人は水物
転職サイトに載っている求人は企業が「今こんな人材が欲しい!」と考えているものなので、転職活動をする時期によって求人内容がガラッと変わってきます。
分かりやすい例えをするならば、賃貸の物件探しのようなものです。同じような条件で物件を探しても、探す時期によっては出てくる物件が違いますよね。
ということから、ある意味、「転職活動時に求人が出ていた」=「その企業に縁があった」ということになります。
- おすすめの転職時期
- 2~3月 この時期は事業年度が変わる間近で、各企業での退職者を補充するための求人が多く出ます。そのため、より多くの求人の中から自分の希望とマッチするものを選ぶことができます。
- 4~5月 この時期は2-3月に欠員を補充できなかった企業の求人が多くなるため、企業の採用に対する本気度が違います。
転職サイト選び
これに関してはほぼdoda一本勝負でいきました。大手転職サイトに出てくる求人は重複しているケースが多く、多くの転職エージェントとのやり取りが発生するコストと見合わないと考えたからです。
転職サイトに登録すると、まず担当エージェントとの面談があり、職務経歴書や履歴書を書かされます。その後に「とりあえずこの中から10社くらい応募して!」という流れになります。
先ほども述べたように重複している求人もあるので、二重応募にならないように気を付けなければいけませんから、結構気を使います。
できれば、登録する求人サイトは少なめにした方がよいと私は思います。
- doda エージェントについて
ネットで調べてみると、dodaエージェントの悪評をよく目にします。 ただ、私を担当してくれたエージェントはとてもコミュニケーションがとりやすく、面接後のフォローもよくしてくれて、大変良い印象を持っています。
ネットの評判は、「ネガティビティ・バイアス」がかかってしまうので、気になってしまう方もいるとは思います。エージェントも一個人がやっているものになるので、品質に多少のばらつきが生じます。しかし、大手転職サイトは、捌く転職者の数も多いので、ノウハウが蓄積していて、よりエージェントの質が高い傾向にあると思っています。
まとめ
- 社会人経験浅めでも転職は可能
- 若ければ若いほどポテンシャル採用してもらえる可能性がUP
- バイオベンチャーは、ポテンシャル採用してもらえる可能性が高い
- 求人は水物。そのときにあった求人は縁があったということ
- 転職サイトは数を絞って、エージェントとのコミュケーションコストを最小限に
今回は以上になります。 ご覧いただきましてありがとうございました。
コメント
[…] 前回の記事では、私の転職した経緯や、転職サイトの選び方までお話ししました。今回は職務経歴書についての記事になります。 […]